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2006年にかけたインターネットトレンドを考える




インターネット史として2004年のトレンドを振り返ると、中盤以降からブログの隆盛が目立ったが、2005年に入ってもブログから派生した話題にこと欠かない。


では今後のインターネットマーケティングのトレンドはどのような展開となっていくのだろうか。
本稿のテーマはメールマーケティングであるが、それはインターネット全体の流れに大きく関与する。そこで、まずインターネット全体を俯瞰(ふかん)して見渡し、それからメールマーケティングの視点で捉えてみたい。
なお近年のインターネットのトレンドは、いわゆる「キック・アンド・ラッシュ」の様相を呈していることが多い。そんな時代だからこそ、ここでは直近ばかりでなく、2006年にかけたある程度の大きな潮流を意識してみたい。


【トレンド予測その1】 法人サイトのリニューアルブーム


まずは法人ウェブサイトのリニューアルブームが挙げられる。これは従来のリニューアルとはじゃっかん意味合いが異なる。


2004年6月、ウェブコンテンツに関するJIS規格が制定された。通称「ウェブコンテンツJIS」と呼ばれるこの規格をひとことで説明すると、「ウェブサイトを高齢者や障害者でも使いやすくするための指針を規定した規格」である。なにせ我が日本は、2005年には5人に1人が65歳以上となる高齢者社会。それなのに小さい文字がちりばめられた行政サイトや企業サイトは少なくなく、しかもユーザー側で文字サイズを変更できなかったりする。このようなサイトのままだと、今後は「高齢者に対して配慮のない会社」という烙印を押されても文句は言えない。


そうならないためにもJIS規格に則ったリニューアルが進むのは違いない。じっさい米国でも、2001年6月のリハビリテーション法508条の施行に合わせ、連邦政府はもちろん政府と取引のある企業を中心にリニューアルが進んだ。ちなみにウェブアクセシビリティーの観点からすれば、カスケーディング・スタイルシート(CSS)によるデザインが中心になると思われる。


さてこれをメールマーケティングの観点から考えてみたい。
今までは企業のメールマガジン(メルマガ)をはじめとしたメールコミュニケーションの登録欄は下階層に配されていたが、このリニューアルを機に、トップページにメールアドレス入力欄を設け、潜在顧客との接点促進を増強する動きとなるのではないか。というのも潜在顧客のメルマガ登録への取り込みが鈍化しがちな昨今、関係性の浅い段階でいかに手軽な登録(お気楽登録)を演出するかが重要になっているためだ。


【トレンド予測その2】 RSS活用の本格化と、上質のコピーライティング技術


前述のとおり2004年はブログが話題となったものの、じつはブログ単体では新潮流のまだ序曲でしかない。というのもブログの多くがサポートしている RSS(Rich Site Summary、RDF Site Summary、およびReally Simple Syndicationの略)の活用がまだ本格化していないためである。コンテンツ記事のタイトルや要約を表示するRSS機能の活用が普及してこそ、ブログがもつ本質的な威力を発揮していく。そのカギを握るのはRSSリーダー(記事タイトルおよび要約文を表示するソフト)および他サイト上でのシンジケートであるが、それが今年から来年にかけてのトレンドになると思われる。


それがメールマーケティングにどのような変化をもたらすか。
考えられるのは2つある。


ひとつはメールマガジンなどのコンテンツそのもののRSS配信が進むこと。もう少し正確に言えば、メールコンテンツの制作段階から、RSS配信を視野に入れた構成になり、コンテンツとしてカテゴリごとに収録するという発想に弾みがつく。ひとつのコンテンツを複数チャネルで使うのは、価値ある内容であれば、コンテンツという「資産」の最大化にもつながる。


もうひとつは、メールを活用したマーケティングコミュニケーションのコピーライティング技術が上質化していくことが考えられる。具体的には、タイトルはさらに上質なキャッチコピーが求められ、また要約文も上質な作文技術が必要になってくる。RSSを意識した結果とはいえ、コンテンツのコピーライティング技術が上質になっていくことは歓迎したい。(執筆:鶴本浩司 メールマーケティング専門コンサルタント)



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