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プロモーショナル・マーケターになろう



「マーケティング」定義が刷新販促も21世紀型にアップグレードしよう


知らない用語に出くわしても、キーボードを叩けばほとんどの答えを引き出せる時代になった。つい10年前までデスク上で覇権を握っていた分厚い『現代用語の基礎知識』は、スリムな液晶ディスプレイに置き換えられた。"まずは「検索」から"時代の到来である。


だから「マーケティング」という用語の意味だってカンタンに知ることができる。検索画面に向かって軽やかにキーボードを操れば、瞬時に答えが目の前に...。...のはずが、あれれ? マーケティングという一つの用語を巡り、実に多くの定義が出てきた。もっともらしいものから、まるで禅問答のようなのものまで百花繚乱だ。


マーケティング発祥の国・米国ではどう定義されているのだろうか。マーケティング機関の大御所、米国マーケティング協会(AMA)では、「マーケティング」という用語を、次のように明確に定義している。これは、2004年8月に、実に19年ぶりに新調された比較的ホヤホヤな"定義"だ。


マーケティングとは、組織とステークホルダー(関与者)両者にとって有益となるよう、顧客に向けて「価値」を創造・伝達・提供したり、顧客との関係性を構築したりするための、組織的な働きとその一連の過程である。(翻訳:鶴本)


ご覧のとおり、思いっきり「顧客」指向だ。また中心に「価値」や「関係性」が据えられていることにも注目したい。


一方で「販促」というと、どこか「マスプロ」的な雰囲気が漂っていることが少なくない。確かに20世紀という舞台では、マス・マーケティングが主役を演じていたのだから無理もない。


しかし今は21世紀。かつての手法が同じように通用するとは限らない。消費者の行動様式一つ取っても、昨世紀と異なっていることも多い。"まずは『検索』から"という行動パターンが良い例だ。


今はまさに、販促の考え方を見直して、21世紀バージョンにアップグレードする良い機会だ。その「販促」は顧客指向だろうか? 関係性の構築を意識したものだろうか? 顧客にとっての価値の意味は明確だろうか?


マーケティング的志向で販促をプランニングするプロモーショナル・マーケターとしては、まずその原点を常に留意したい。生活者は既に、21世紀型にアップグレードしているのだから。



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