ホーム > 実践ガイド > 基礎編 > 進化するパーミッション

基礎編|進化するパーミッション

ここにきてようやくパーミションの概念も浸透しはじめました。 パーミションを理解するための考え方は3つにまとめられています。

もっとも、ちょっと前までこの3つの概念で明確に区別できたのですが、この概念もインターネットの進化とともに変化し、さらに細分化しなければなくなりました。そのことについては後で説明しますが、まず大枠の3つの概念のおさらいをしましょう。

スパムメール(迷惑メール)

まずひとつは、相手の許可もなく一方的に送りつけて来る「スパム」と呼ばれるメール群で、いわゆる「迷惑メール」のたぐいです。『個人の部屋』であるメールボックスに、本人の同意なくメールを送りつけるということは、玄関のドアを蹴破って勝手に部屋に上がりこむと同じことです。その昔、玄関の中に入り込み恫喝まがいの御託を並べ、粗悪な商品を売りつけた「押し売り」商法というのがありましたが、本質はそれと同じです。それがインターネットの時代になって忽然と姿を変えて復活したようなものです。ブランドを自ら破壊するトップランナーです。


なおスパムの正体については、この「基礎編」の最終項でさらに詳しく説明します。


オプトアウト

一方には「オプトアウト」と呼ばれる概念があります。オプトアウトには2つの意味があります。ひとつは、ウェブサイトの資料請求などのページで、「役立つ情報を送信します。受け取りたくない場合はチェックボタンをクリックしてください」というような、積極的に否定しなければ合意とみなす、という「みなし承諾」の方法です。


またもうひとつの意味としては、何らかのリレーションに基づいて配信を受けていたメールを配信停止にする手続きのことも指します。


どちらも読者の積極的なアクションを求めるということでは共通します。これも読者の立場にたって考えないと、マインド上のスパムとなる可能性を秘めています。つまり、「みなし承諾」は、「みなしスパム」になりやすいという性質をもっているということです。

オプトイン

そしてもうひとつが「オプトイン」です。本人が自ら希望して、同意や許諾を出すものです。メールボックスという『個人の部屋』に宛て、Eメールを送信してもいいという、本人の明確な意思による同意や許諾が与えられた場合です。これこそがEメールマーケティングの第一歩、スタートラインです。


ただしオプトインを得さえすれば何でもあり、いうことではありません。たとえオプトインしていたとしても、マインド上のリレーションが終結していたら、そこから先はスパムに変貌するということになります。

従来のメディアでは、企業の都合でメッセージが発信されています。15分おきにコマーシャルが飛び込むテレビや2泊3日のツアー広告が載った新聞などは、すべて発信者の都合です。これらのマーケティングは揶揄的に「インタラプション・マーケティング」と呼ばれ、日本語では「土足マーケティング」などと表現されています。このことは、マーケティング理論の巨匠、レビットがすでに30年も前の著書『マーケティング発想法』(ダイヤモンド社刊)の中で、「広告は土足で踏み込むこと」と記しているからもわかりますが、つまり企業の論理で展開できるマーケティング手法です。


その対極にあるのが「パーミション・マーケティング」ということになります。なお、パーミションについては、セス・ゴーディン著書『パーミション・マーケティング』(翔泳社刊)に詳しく紹介されています。

bookmark:Yahoo!ブックマークに登録

次へ進む


ページの先頭に戻る